その言葉から期待される内容と実際の意味の違いについて(分析編)・・・情報・データを選別する(5)

2018年11月22日

使う言葉の定義が違うと話がかみ合わない

情報・データを収集する際に言葉の定義は重要だ。同じ言葉を使っていても、同じ意味で使っているとは限らないのに気が付かないことからくるコミュニケーションの失敗はよくあるが、データ分析に関する言葉についても同様である。

そこで、よく聞く言葉について、「その言葉から期待される内容」と「実際の意味」についてまとめる。やや極端に書いているので、あたらずとも遠からずぐらいで読んでもらうのがいいだろう。

最適化

言葉から期待される内容

(ある制約条件のもとで)最も良い状態にするための施策のこと。

実際の意味

「今より良くする」こと。その施策が最適であることの理論的背景があるわけではなく、良くする度合いも大きくなのかちょっとなのかはやってみないとわからない。

データアナリスト

言葉から期待される内容

データ分析を行う人全般

実際の意味

  • (1)Excel職人
  • (2)パワポで資料を作る人
  • (3)上司やクライアントの意向を組んで作文できる能力のある人
  • (4)データは読めるけど世間の流れは読めない人

データサイエンティスト

言葉から期待される内容

高度な統計学や機械学習を使って分析を行うプロフェッショナル。

実際の意味

データサイエンティストと名乗っている人。資格があるわけでもなければ明確な定義があるわけでもないので、単なるExcel使いでもデータサイエンティストを名乗ることができる。

データ分析

言葉から期待される内容

意思決定のための情報を作ること。

実際の意味

上司やクライアントの意向に沿った意見を提出することで満足してもらい、褒めてもらうための政治活動。

ビックデータ

言葉から期待される内容

今までにない巨大なデータ。その特徴としては「ボリューム(Volume)」「多様性(Variety)」「発生頻度(Velocity)」の3Vで表現されることが多い。

実際の意味

  • (1)以前より扱えるデータ量が劇的に増えたということ。ただしコンピューターが登場した時も、インターネットが出てきた時も「今までとは違う情報量が云々」と同じようなことが言われているのでさほど目新しい話ではない
  • (2)「ハイパービックデータ」もしくは「スーパービックデータ」の前振り
  • (3)人工知能が流行ったからもう用済み

人工知能

言葉から期待される内容

自分の望むことを自動でやってくれる超高性能なコンピューター。

実際の意味

自分の望むことをやってくれること。ごく単純な集計や人力による手作業であっても納得するなら問題ない。

言葉の意味の確認は大事

今回は半分ぐらいネタなので笑い話で済むが、実際には意図的に騙そうと曖昧にしたり、きちんとした定義がないのをよいことにありもしないスキルがあるように見せようとする際に使われる。その言葉をどのような意味で使っているかは常に確認することをお勧めする。