「データ分析」とは、意思決定の質を向上させるための一連の行為であり分析だけでは成立しない

データ分析とは、意思決定の質を向上させるためにある

データ分析とは何かと聞かれたら、「意思決定の質を向上させるための一連の行為」と答える。それ以外の定義は不足か間違いであると考えている。

分析だけでは成立しない

データ分析というと統計学や機械学習といった手法に話が行きがちであるが、その分析が意思決定に寄与しないのであればそれはすべて無駄な行為である。

また、分析と称してクロス集計やグラフだけを提示する人がいる。あるいは、ツールから出てきた結果、例えばクラスター分析でデンドログラムを出すだけの人もいる。貰った側は「それで?」となる。分析者側が何らかの洞察を提示するか、意思決定者側がその結果を情報として使えるのでなければそれは「データ分析」ではない。

分析者側にも同じ認識が必要だ

もし分析者に「データ分析は意思決定の質を向上させるためにある」という認識がなく分析だけを考えていると、要求に答えることや分析を使ってもらうことよりも、自己満足を優先してしまう。高度な理論や技術を使うことに夢中になって、自分やごく一部の専門家以外に誰にも理解できない結果を出したり、簡単な集計で済むところを膨大な時間を使って複雑な計算を行うということが起きる。個人の活動であれば問題なくとも、ビジネスに限らず多くの人との関わりがある中で行われれば良くて無駄、悪ければ厄災である。

分析の目的はあくまでも「意思決定の質を向上させるためにある」ので、それ以外は全て無駄か徒労である。ということは、どんなに最先端で高度な理論を使おうが、どれだけ時間をかけようが、結果が使われなければなんの意味がない。だからといって理論が必要ないなどということもありえず、結局のところは、時間、人員、スキルなど様々な制約の下で、「使ってもらえる分析」をいかに作りだすか、ということである。

一連の行為とはつまりはデータ分析プロセスである

この行為を具体的にまとめたのがデータ分析プロセスの概要であり、常にこのプロセス全体を意識することは重要だ。個々のフェーズはそれぞれが非常に大きな問題なので1人ですべてを行うことはできないが、それでも全体像を常に頭に入れておくことでより良い貢献ができると思うのだが、どうだろうか。