データ分析をサッカーに例えると、統計学や機械学習はPKという特殊な状況である

特殊な状況でのみ活躍できる能力は、通常の状況において役に立たないかもしれない

PKが世界一得意でもまともに走れないまたは走る気がない選手と、PKはさほど得意でなけれどもパスもドリブルもそこそこにできて献身的に走る選手がいたらどちらを使うだろうか。

と、これはあまりにも極端な話ではあるが、特殊な状況のみ使えるがそれ以外ではさっぱり、ではやはり使われる優先度が大きく下がることは当たりまえで、どうもデータ分析における統計学や機械学習がこの状況に陥ってはいないかと心配している。

現状における「データ分析」では統計学や機械学習はまだまだ世の中全体からしたらマイナーな存在であり、Excelと作文の世界である。そんな中で統計学や機械学習だけしかできないやらないでは、いい仕事をするのは難しい。

言い換えれば特殊な状況が許される場合は大いに威力を発揮できるということでもある。野球の指名打者、バレーボールのリベロなどはその例だ。統計学や機械学習でいえばルールの縛りはないので、データはもちろんのこと、インフラや上司の理解がある職場というところか。

いつかそうなるかもしれないが、それまで何とかするしかない

PKだけ蹴りたい、それ以外のことがしたくないのであれば、それができるチームに行くか、他のこともそれなりにできるようになるか、PKだけ蹴られる競技に移るか、ルールを変えるか、新しいスポーツを作るか、やれることはたくさんある。「PKだけできないサッカーはおかしい」と文句を言うだけでは何も変わらない。

いずれ統計学や機械学習はPKではなく、高度なパスやドリブルに比べるのがふさわしくなる日もくるかもしれないが今はまだそうではないので、それまでは自分で何とかするしかないのだ。