検索エンジンとうまく付き合う方法・・・情報・データを選別する(3) 

検索エンジンとどうやったらうまく付き合えるのか

「最近のネット検索、欲しい情報手に入らなくなってる説」がバズっていた。ここで指摘されているのは、

  • 別のサイトやリンクの引用だけ
  • SNSの投稿を引用ばかり
  • 無駄なフリー画像ばかりで中々本題に入らない
  • 最後に商品(サービス)に誘導するために書かれた記事

といったことだが、検索エンジンとうまく付き合うためにはその内容や問題点についてざっくりでも知っておかないといけない。

情報・データを選別するにあたって、どんなメディアであっても共通して目や耳に飛び込んできた情報・データに反応する前に注意したいことはあり、さらに検索エンジンについて掘り下げる。

検索エンジンとうまく付き合う大前提:上位に検索されるからといって質が良いとは限らない

大前提として、上位に検索されるからといって質が良いとは限らない。検索エンジンは誰かが作ったものであり、そのランキング方法も人の手によって決められている。

ランキングが正しくされている保証はない。上位に出ているから正しい、信用できるなどと考えてはいけない。

順位に影響があるいろいろな要因

検索エンジンはキーワードに対してページをランク付けしているが、ランキングを上げようとする試みがされたり、逆に必要最低限のページ作成が行われていないことで影響を受ける。つまりは純粋にページの質が評価されているわけではない。たとえば以下のようなことが挙げられる。

SEO

検索エンジンで上位に表示されるかは死活問題である。なので上位に表示させるための様々なサービスが(時にはモラルにも違反して)存在する。検索エンジン側がいくら質の評価を正しくしようとしてもいたちごっこは続いている。

上位表示させるSEOについては大量の情報があり、それだけ上位表示を求める人がいる。検索結果はSEOに(大きいのか少ないのかはわからないが)影響を受けている、ということは年頭においておく方がよい。冒頭引用したまとめサイトの問題はまさにこれだ。

ドメインパワー

ドメインパワーによっても順位は左右される。個人が作ったばかりのサイトにある質の高い情報よりも、大手サイトに掲載されたどうでもいい情報の方が上位に来ることはまれではない。

ページの不備によるランクの低下

いくら質が良くても上位に表示されないことはある。例えばタイトル(タグ)に該当の文字が入っていなかったりすると上位に出にくくなる。たとえ入っていてもSEOの強い競合サイトが多いとコンテンツが高くても上位表示されずに埋もれてしまう。

無駄な情報・データでも量があると強い

どんなに本質を突いた素晴らしい一言であっても、どうでもいいことを書き綴った100行のページの方が検索エンジンから評価されることでより上位に来る可能性がある。これは情報量が検索エンジンに評価されるためで、水増しした薄い情報・データが多くなる。

情報・データの鮮度

口コミサイトで気になったお店に言ったら定休日が変わっていて休みだったという体験をした人も多いだろう。最近その店に訪れた人の口コミの鮮度はよくても、定休日の情報の鮮度はよくないということもある。

そのページがいつ更新されたか、どれぐらいの頻度で更新されているかは検索エンジンの評価に関係するが、ではその中身の情報・データが古いかどうかがどれだけ考慮されているかは謎である。

質の評価は難しい

最後に、そもそもの話として「質が良い」とはどういうことかを決めるのが難しいという根本的な問題がある。同じ情報でも立場や見方が違えばまったく評価が変わってしまうのに、Webにある多種多様なページの質を誰もが納得できるように評価することなどできない。

もちろん以前と比べてあらかさまなスパムは通用しなくなるなど検索エンジンも進化しているので、完璧は不可能でもより精度は上がっていくだろうが、妄信するのはやはりご法度だ。

検索エンジンを使う際に知っておきたいその他のこと

知らないキーワードでの検索は無理とは言わないが難しい場合がある

なんとなくこんな感じ、の検索でもそれなりに目当ての答えを出してくれるのはとてもありがたいが常にうまくいくわけではない。検索した言葉がうまく見つからないと近い言葉を見つけてくれるが、検索した言葉そのものに情報・データがたくさんあると機能しない。

例えば「あきばはら」で検索すれば「あきはばら」にはたどり着けるけれども、「おおてまち」で検索しても「おおいまち」は見つけられない。

また、あまりにもマイナー過ぎて誰も検索しないような言葉では他の言葉との関連付けもされないのでピンポイントでないと見つけられない。

「検索したら出てくる=自分の知識が増えた」ということではない。

「覚えなくても検索すれば出てくるからそれでいい」には賛否両論あろうが、少なくとも「検索したら出てくる=自分の知識が増えた」ということではないし、検索して出てくる表面的な言葉だけを読んで理解した気になってはいけない。

パーソナライズ

個々人に合わせて検索結果が変わる「パーソナライズ」は、うまく機能すればその人が求めている(と思われる)情報・データにたどり着きやすくなるという点で有用であるが、言い換えれば気に入らなそうな情報・データへのアクセスが知らないうちに閉ざされているかもしれない。

パーソナライズがいきすぎれば、異論反論の存在にすら気が付かない世界が訪れるのかもしれないがまだそこまでにはなっていない(はず)。あまり気にしすぎなくてもよいかもしれないが、時々どんな影響を受けているのだろうか?と考えてみるのも悪くない。

ネットだけで完結してはいけない

検索すれば大抵のことには何らかの結果が返ってくるのでその中から答えや使える情報・データを使ってしまうのだが、その中には当然のことながらネット上にない情報・データは含まれない。そして重要な情報の多くはネットに無料では落ちていない

それでも無いよりはるかに便利

冒頭のツイートもそうだがが、インターネットが多くの人に使われるようになり、そこに利益を生む機会が増えればそこに便乗しようという企業や人が増えるのは当然であり、質が低くても受けが良かったり、より上位に表示されるのであれば仕方がないのかもしれない。

あらゆることに対応できる完璧な道具などない。家の前にこないから飛行機は使えないとか、海を越えられないから自動車はいらないなどという極論ではなく、どのように使えば有益であるかが問題であり、検索エンジンもその例に漏れない。

使う側ができることはリテラシーを高め、うまく使っていく方法を身に着けるしかない。また、より質の良いサービスを提供できるよう企業へのフィードバックができるのならばそれに参加するのも良いだろう。サービスの質が高まれば自分も得をするのだから。