アナリストとして生き残るためにやってきたことの失敗と反省(2) ・・・ 「分析」が仕事なのでそれだけやればいいと思っていた

「分析屋なんだから分析だけやっていればいいんじゃないの?」

最初の「分析」がやりたいが、具体的に何がしたいのかがあいまいだったのに加えてもう一つ最大級の失敗が「分析屋なんだから分析だけやっていればいい」と考えていたことだ。

「分析屋なんだから分析だけやっていればいい」の何がいけなかったのか

「分析屋なんだから分析だけやっていればいい」が引き起こした問題の中で特に重大なのは

  • データ分析がプロセスであるという理解の欠如
  • 誰かと組織やチームで働くという自覚のなさ
  • そんなことが許されるほど分析の仕事に世の中の理解がなかったことを理解できなかった

あたりだったと考えているので、詳しく振り返ってみる。

データ分析がプロセスであるという理解の欠如

今でこそデータ分析は目的の決定から始まる一連のプロセスであるなどと知ったようなことを書いてはいるが、データ分析に関わり始めた当初はこの意識が全くなく、分析者というのは分析が仕事であってそれ以外のことは関係ないと考えていた。まさにデータ分析がプロセスであることを意識しないと見えないことだらけであった。

これは知識の問題なので反省と言えば勉強不足ということに尽きる。今ほど書籍も出ておらず環境が無かったことはあるにしても、やはり情報収集は不足していた。今でもデータ分析の一部でもまともに理解ができたなどと言えるレベルにはないのでずっと反省をしている気はするが、無知であるとはっきり自覚できるようになったことは多少の進歩なのだろう。

プロセス全体を意識できるようになってからはプロセス全体を見渡すことで事前のコミュニケーション、データの収集、前処理、伝え方や伝える相手のことを考えてみたりと視野が広くなったことで逆に分析がやりやすくなった気はする。他のことに目が行き過ぎて肝心の分析がおろそかになってしまっているのは自覚しているのでどうバランスを取ったらいいのかはまだ模索中。

誰かと組織やチームで働くという自覚のなさ

色々な人との関わりの中で仕事をするのに組む相手のことを考えずに自分の領域は分析なので後は知らないという考え方は「仕事が遅れたのはきちんとしたデータを渡さないのが悪い」「正論を言えば相手がどう思うかは関係ない」「この程度のことも知らないのは話にならない」という態度に表れていた。一部は口にも出した記憶がある。ひどい場合には入ったばかりの会社で問い詰めて相手を怒らせたこともある。

これは誰かと組織やチームで働くという自覚があまりにもなかったことによる。分析がプロセスの部分であることを理解していなかったこと以上に、分析が独立した行為であり周りがどうでも関係ないと考えていたことが失敗の原因だ。

この間違いに気づいたきっかけは覚えていないが、反省してからは他の人の役割を尊重する、言い方を考える、特にネガティブな話は相手との関係や相手の性格を考慮するといったことに注意をするようになった。その違いは明らかで、関係の構築ができたことで話を聞いてもらいやすくなったことが一番大きい。もちろんこれでも前に比べてましになったという話なのでこれからも気を付けなければならなしい、より質の高いコミュニケーションを取る方法は学び続けないといけない。

そんなことが許されるほど分析の仕事に世の中の理解がなかったことを理解できなかった

最近でいえばKaggle採用がそれに近いかもしれないが、もしデータ分析の理解が現在ほど世の中に広まっていたとしたら組織の中で役割分担がされて分析だけに特化する、ということもできたのかもしれない。しかし10年以上も前に研究職ではなくビジネスの前線において分析に特化するなどというのは無茶であった。これは明らかに需要の読み間違い、というよりも需要を考えてもいなかったことが失敗の原因だ。

考え方を改めて、需要がないのにその現実に目を向けずに会社が悪い社会が悪いと文句を言うだけだったのを止め、世の中の需要に合った役割をやることにした。需要に合わせるというのは例えば以下のようなことだ。

  • 相手の要求をしっかり聞く
  • 要求に答えられるのであれば簡単な集計でもいい
  • 生産性、つまり量と速さの追求
  • 相手のレベルに合わせたアウトプット

ちょっとした積み重ねで信頼を得ることで、そこに分析をちょっとづつ入れ込むことで拡大していこうという目論見だったが、仕事はできるようになっても分析まではあまり結果が出なかった。以前は選択肢が少なかったので分析需要の拡大を狙ったのだがやはり分析の文化がある企業に入るのが一番いいというのが教訓だ。

失敗の話はまだ終わらない

失敗の話はまだ他にもあるのだが、ここまでだけでも本当にダメな話ばかりで恥ずかしい。嫌になってくるので何度も書くのを止めようと思ったのだが、過去から目を背けてもしょうがないので隠さずに全部書いてこれからに生かしたい。