理想と妄想の違いは「現実的かつ実現可能な具体策」が提示されているかどうか・・・情報・データを選別する(7)

実現出来たら素晴らしいこと

  • 宇宙の果てを目指そう
  • 地球の中心を目指そう
  • 話し合いでテロをやめさせよう
  • 世界から争いと貧困をなくそう
  • 道具を使わず空を飛ぼう
  • 戦略を長期的かつ本質的に考えよう
  • 将来を見越して多角化しよう
  • 人工知能で利益倍増!
  • 全ての病気を克服しよう
  • 口ばかりではなく行動しなければならない
  • 理想を語らねば現実は変えられない

5分でこんなに書けた。時間を使えばいくらでもいける。

一方でこれらに共通するのは、「ではそれをどう実現するか」に触れていないことだ。

何かおかしい・・・だけど反論できなくてもやもやするのは中身がないから

この手の話は正しそうに見えるし、否定するのも難しい。理想としてはたしかに実現出来たら素晴らしいことなので反発する必要はない。でも理想しかないのでそれ以上話が展開しない。

つまり、正論だから反論できないのではなく、中身がないために批判ができない、と表現する方が正しい。

反論したいけれども反論できなくてもやもやするのは仕方ない。何しろ反論するべき先がないのだ。

理想と妄想の違いは、現実的かつ実現可能な具体策が伴うか

世の中にはこういった言うだけなら簡単だが、実現性に乏しいどころかまったく具体性に欠く話は少なくない。

何かを実現するためには、

  • 1・理想の状態
  • 2・現実を踏まえてどうしていくかの案
  • 3・具体的な施策

の3つが必要だ。1だけでは何も動かず、2・3があっても実情が伴っていなければうまくいかない。例えば「絶対国防圏」とかインパールでの「チンギスカン作戦」のように。

つまり、理想と妄想の違いは、現実的かつ実現可能な具体策が伴っているかに注目する必要がある。

表に出る発言だけで判断してはいけない

ただし、本当は具体的なプランがあるがたまたまその部分だけがクローズアップされたり、企業秘密なので言えないなどで開示していない可能性は考えられる。

ここで重要なのは、表に出る発言だけで簡単に判断してはいけない、ということだ。

理想と妄想を区別して、その裏にあることも考えて無駄に振り回されないようにあるいは無暗に拒絶したりしないよう気を付けたい。

もちろんいちいち裏を探っている時間も方法もないが、反応したり賛否を決める前に「表に出る発言だけで判断してはいけない」と一瞬思えるかどうかだ。