いくら正しいことを言っても受け入れられない理由を相手の立場でも考えてみる

正しいことを伝えたのに情報が活かされず失敗した話は数限りない

歴史を紐解けば、部下や家臣からの情報や提言を受け入れずに失敗したりする話は本当によく出てくる。それは後になって振り返ってみると部下が正しく、受け入れていればそんな失敗はしなかったかもしれない。

ビジネスでもせっかく調べて正しいことを言っているはずなのに無視するのはどういうことだと文句も言いたくなるのはわかるし自分もよく言っているのだが、ちょっと立ち止まって考えてみよう。なぜ情報は受け入れられにくいのだろうか。

逆の立場だったらきちんと情報を使えるか?

もしあなたが経営者やマネージャーで、部下からの報告を受けた時に、その報告をありのまま全て信じて使えるだろうか。あるいは、書籍、インターネット、知人の噂話など毎日触れている大量の情報を全て信じているだろうか。そんなことはないだろう。

ということは、報告を聞く側の立場にも立ってどういう時にその情報を信用したり受け入れたりするのか、逆に正しそうでも拒否するのかを考えてみると何かわかるかもしれないということでいくつか考えてみた。

実績不足で信用されていないのかもしれない

信じるか信じないかをどのように選択しているかを考えてみると、それは過去の実績がまず影響するだろう。100%ではなくとも大体は信用できる報告を常に上げてくる人の話であれば受け入れるだろうし、いつも言っていることが間違えている経済評論家の話は「どうせ外れる」と信用されない。

誰が言っているかではなく何を言っているかが重要なのはたしかだが、やはり誰が言っているかは重要なのだ。ということは報告する人とされる人の間の信頼関係が築かれていなければ話を受け入れてもらうのは厳しい。

こちらが持っていない情報を持っているかもしれない

データサイエンティストやデータアナリストがいるからその人達からのみ情報を得るようにしなければならない、なんてことはないので別の経路から情報を得ていることは当然想定される。そちらの方が正確、信用できるようであれば当然却下ないしは無視される。

あとは報告した情報は正しくても、他に受け入れらない理由があったのかもしれない。その情報があればサービスの画期的改善が見込めるとしても、実は会社がそのサービスの閉鎖を決定しているのであれば何を言っても無駄になる。

報告を受ける側の理解不足or報告する側の説明不足かもしれない

これはケースバイケースなのでどちらが悪いと一言では言えないが、もし報告を受ける側の理解不足だと報告する側が感じるならば報告する側が譲歩しないと話が進まない。最低限の知識は持っておいて欲しいが、報告するその場で今から勉強しろと言っても間に合わない。

結論が決まっているのかもしれない

すでに別のところで、あるいはその人の中で結論が決まっているため何を言っても聞く耳を持たない場合。もはやどうしようもないのであきらめよう。

プライドを刺激するor権力を脅かすと思われているかもしれない

一番困るのがこのケース。正しいかどうかの問題ではなく自分が知らないことを言われたことに不愉快になったり、馬鹿にされたりと思い込む。結論が決まっている場合は言っても聞かないだけだが、こちらの場合は言うこと自体が不利益をもたらしかねない。言う相手のことはできるだけ事前に観察しておくに越したことはない。

やれるだけのことはやっておこう

実際のところはよくわからないけど、いろいろ可能性を考えてみて潰せるところは潰してみて、それでもダメなときはその時だ。情報というのは実にめんどくさい。

もちろん、いかなる理由があれ情報を無視したことで失敗したら検証されてしかるべきだが、残念ながらその検証がされることはあまりないので報告される側がなかなか学習してくれないのは困りものだ。