相手のレベルと好みに合わせたアウトプットを作る

2018年6月5日

「理解できないのは向こうが悪いは」最悪の態度

データ分析に限らず専門家は、「こちらは十分に説明した、理解できないのは向こうが悪い。後のことは知ったことではない」という態度を取りがち。よくよく聞いてみるとたしかに説明はしているのだが、専門用語が随所に含まれておりとてもではないが初心者には理解できる内容ではなかったりする。

聞き手が上司など立場が上であれば聞き直すこともできるし、クライアントであればそのような態度はそもそも許されない。しかし立場が弱かったりあまり親しい間柄ではないと聞き直しに行きづらいし、行っても、なんだか嫌な顔をされそうで(実際にされること多し)だんだん足が遠のく。中途半端な理解のままだと意思決定に影響を及ぼすし、ツールだとそのうち適当なことをやってうまく動かなくなったり、無駄だらけで本来の何倍もの工数をかけてしまったり、という事態になり収拾がつかなくなっていく。

もちろん専門家の側にも言い分はあるだろうし、聞き手側の能力不足が原因ということも多々あるので一概に専門家の側を責めるわけにはいかないのだが、そこは我慢のしどころである。

依頼者のレベルに合わせる

データ分析を知らない人にいきなりクラスター分析がどうのとか言った所で理解できない。そういう場合はできる限り「何をしているのか」をかみ砕いて説明するのがよい。あまり細かいことにはこだわらず、知っている人から見たら「それはちょっと違うのでは?」と思われるぐらいでもかまわない。まったく理解できないよりも、なんとなくでも誤解のない範囲で雰囲気を掴ませることができればそれで十分だ。

その向こうにいる上層部やクライアントも似たようなレベルの人が多く、その段階で専門家が出て行って説明しようとしたところでますます混乱させるだけなのでまずはそれぐらいでちょうどいい。もし向こうにも詳しい人がいるようならば、その時専門家が出ていけばよい。

依頼者の好みに合わせる

情報の受け取り方はそれぞれ好みがあるので、

  • 詳細なデータが必要か、結論のみ簡潔にするか
  • 専門用語は知っているか、まったくわからないか
  • 資料にまとめるか、手書きのメモを使って口頭で説明するか

といったことを相手によって調整する必要がある。もちろんこれらは両極端な場合であって、実際にはこの間のどこかである。フィードバックを受けながら調整していくことでコミュニケーションの質を上げていく。

専門家から歩み寄る

わざわざ自分で周りに溝を掘ることにはなんのメリットもない。むしろ積極的に近づいて、周りのレベルを上げて行こう。全体のレベルがあれが自分の仕事は大分楽になる。空いた時間でより高いレベルの仕事に挑戦するなり、さっさと帰ってプライベートに使うなりすればよい。もちろん、いくら言ったところで理解する気がない人はどこかで見切りをつけて、適度な距離を保てばいい。

必要以上に媚びたり愛想笑いをする必要はないが、不必要に拒絶する理由もない。分析が使われるようにするためのほんの少しの努力ぐらいはしてもよいのではないだろうか。