データ分析のメンターいない問題について

データ分析のメンターいない問題に対してどう思ったか

先日こんな記事がバズっていた。

というか私は一体、何になればよいのだろう。

書いたのはきぬいとさん(@0_u0)。社会人2年目に入ったところとのこと。

この記事を受けて、さらにこの業界では間違いなくトップランナーの1人であるTJOさん(@TJO_datasci)さんが記事を書いた。

そのため、既に社会に定着して久しい他の職種であればロールモデルとして仰ぐべきシニア層がそこかしこにいるはずなのに、データ分析人材の場合は周囲はおろか社会全体を見渡してもロールモデルになるべきシニア層が殆ど見当たらないという事態になっています。

実はこの2つの文章を読んだ当初は「そうね、わかんないよね」「そりゃそうだよね」としか思っていなかった。しかし、反響の大きさを見て改めて考えてみたところメンターになる人がいないというのは結構重大なことらしいと気づいた。

これは自分がことデータ分析についてはメンターや目指すべき先達と直接出会えたこともなく、同じことをしている同僚にもほとんど出会っていなかったので、できることは書籍から学んで試すぐらいでありそれが当たり前だったからなのだが、なるほど考えてみればその方が異常か。

業界そのものが存在しなかったのでどうにもならない

なんでそんなことになっているかと言うと過去の日本のデータ分析事情を概観するにも書いたように、もともと日本にはデータ分析の文化がないに等しい。

企業内でデータ分析が一般的に聞かれるようになってきたのは2010年代以降の「ビックデータ」や「データサイエンティスト」の流行が始まってからであり、さらに言えば単語が聞かれるようになっただけで取り組めている企業はほとんどない。

データ分析に取り組んでいる、大事だと思っているという企業も内情を見ると使えるデータが存在しないなんてことは当たり前で、「データで何かできるんでしょ、いまあるのでなんとかして」と安く雇える若手に投げているだけなんてこともある。

というわけで現在「データ分析」の人の多くはキャリアが長くても10年いかないので、先輩ではあるがメンターというには心もとない。それも「分析」だけで仕事をしてきた人はその中でも少数派だろう。多くはコンサルやエンジニアを兼ねているはずだ。

あるいはアカデミックや研究所の出身者が最近ビジネスに移るという話も聞くが、その人達でさえビジネスのキャリアとしては状況は同じなので今「データ分析」で活動している人と悩みは変わらないだろう。

今までデータ分析に関わっていた人達はどこにいったのか

もちろん今までもデータ分析をしている人がいないわけではないのだが、主に学者、研究者、特定分野の専門家、コンサルタントなどでありかつ専門的であればあるほど一般のビジネスとは遠くなる。なので最近急激に増えたいわゆる「データ分析業界」とは接点があまりない(機械学習については若干例外の模様)。

ビジネスに近いところだとマーケティングリサーチ業界なのだが、これも一般社団法人 日本マーケティング・リサーチ協会の経営業務実態調査によると5,000人ほどいるにも関わらず「アナリスト」という呼び名はどうでもいいけど本質的には同じなのにまったく違う職種のように扱われるのは問題だで触れたように本質的に同じことをしても名前が変わると断絶している。

あとは独立して起業したり個人事業主で数人で受託でやっているという人もいて、これは最近でもよく聞く。キャリアの選択肢としてはありえるのだがこれもメンターというには現場とは離れすぎている気もする。ポジショントークが入ってしまうことの懸念もある。

なので、いないわけではないのだが、全然別の業界みたいになっている、と表現するのがよさそうだ。

メンターいない問題についての結論

というわけでメンターいない問題については「メンターは探してもいないからあきらめましょう」というのが結論だ。もう少しきちんと話そうとすると

  • メンターは探してもいないからあきらめましょう
  • 今までなかった業界なので今後のキャリアは誰もが未知数です
  • というわけで「みんなで考えていくしかない」ですが
  • 生き残るための方法にはいくつか提案があります

というのが今のところ言えることだ。これだけで放り投げるのはよろしくないので最後の肝心な「生き残るための方法にはいくつか提案」については近いうちにまとめる。

他人のキャリアを心配している場合じゃない気もするが・・・

メンターいない問題に関心が向かなかったのは鏡像効果という分析の失敗によく出てくる話で、意識することすらないといくら言葉を知っていてもその鏡像効果にとらわれてしまうということを痛感した。修行が足りない。

キャリアについては自分も正直ずっと模索し続けているのでえらそうなことは言えないのだが、それでも他の人よりは長く関わっていることもあるので参考になればと書いている。参考になればうれしいが、「いやそうじゃない」という話をもっと聞ければありがたい。

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Posted by 管理人