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データを完全無欠に入力することはまず不可能

戦争の諸データーを完全無欠に入力することはまず不可能

いまはコンピューターの時代であるから、さほどの苦労をしなくても諸情報を集めて分析解明して、判断を出すことは容易になったと考える人が多いかもしれない(中略)しかし戦争の諸データーを完全無欠に入力することはまず不可能である。

『大本営参謀の情報戦記』 P4

この本が出たのはは平成の最初のころなので30年ぐらい前ではあるが、状況は似たり寄ったりだ。むしろ取れるようになったデータがあまりに多すぎて使い切れていないというのが実情だろう。

それでも全てがデータになるわけでもないし、存在するデータを全て集めることもできない。戦争のように数百万単位で人が動く場合はもちろんだが、たとえ個人が相手であっても手に入れられるデータなどほんのわずかにすぎない。

店舗であればわかるのはせいぜいいつだれが何を購入したかや、来店後にどういった動きをしているかぐらいであるが、一方でなぜその店に来たのか、なぜその商品を選んだのか、といったことは一切わからない。

とにかくたくさんデータを集めて放り込んでプログラミングしたら望みの答えが出てくる、などと考えている人はまずその前提に非常に無理があることは知っておいた方がいいだろう。

そして次のように続く。

たとえ五パーセントでも空白の部分が残れば、この霧の中に隠れた実像を解明することの困難さに変りはない。

『大本営参謀の情報戦記』 P4

五パーセントでも空白があれば、とはあるが実際には五パーセントのデータも手に入らないと考えたほうがいいのではないか。

それでも他に方法がないのであればそれで試みるしかないわけで、「データが無い」は言い訳にならない。