書評・感想『経済分析のための統計的方法』

統計学の本よりよっぽどきちんと数式が書いてある

まだ目を通したレベルなので書評というほどでもないのだが、統計検定の勉強している時に細かい数式が書いてなくて気になったのでそういえばと思い出して引っ張り出してきたけどいい本。『経済分析のための統計的方法』とはあるけれどもそこらへんの統計学入門とかよりよっぽど数式がきちんと書いてある

大半の書籍ではいきなり式と性質が出てきてあとは計算方法だけしか載っていないt分布やカイ二乗分布などもこの書籍では導出が書かれていたりする(モーメント母関数が等しいことの証明なのでなぜそんな分布になるのか、とはちょっと違うが)。

また統計検定1級対応の『統計学』では第3章の統計的推定で出てくるフィッシャー・ネイマンの分解定理やラオ-ブラックウェルの定理などいきなり出てきて??となった定理の証明もある(理解できたとは言っていない)。

統計学の書籍といえば東京大学教養学部統計学教室の統計学入門(いわゆる赤本)が有名であるが、ほぼ同じ範囲でより数式を詳しく追っているといったところだろうか。

個人的には赤本は証明などがなくもやもやすることが多かったがこちらの書籍でその間を埋められそうなので理解するまではこちらを中心に読みなおしてみようと思っている。

逆にそこまで数式や証明に興味がない人には冗長かもしれない。このあたりは目的(という名の趣味)次第だろう。あと演習は少なめなので他で補間する必要はある。

そして気づいたのだが第1版は1967年ともう50年も経っていること。近年の書籍でこれだけきちんと数式も併せて書いているものはない気がするのだが、それはどういう事情なのだろう。