書評・感想『WORK RULES!』
これから書評もがんばろう
というわけで年末から読んでいた『WORK RULES!』を読み終えたので感想を少々。
実験・検証・改善
実験して、検証して、改善することを繰り返す、と言うのは簡単なのだがそれを実践した記録の書籍として読んだ。人事の人が書いたから人事の話題になっただけで、広告や検索の人が書いたらその分野の話になってのではと思わせるほどに企業文化として行っているのかな感じた(本当のところはわからないけど)。
書籍で紹介されている事例は非常にシンプルに見受けられるが、実際にやろうとすれば時間もなければ人も動かせないだろう。何か試してみていまいちだからやめるというのもなかなかやりづらい。これはテストをするだけでなく受け入れる側の意識もあり、それも含めていろいろ出来る環境がある、というか作り上げたということなのだろうか。
残る疑問
学ぶことが多かったが、もちろんいろいろと疑問は残る。
- 全ての採用の最終決定はラリー・ページが行っていたとのことだが、それが最良であるエビデンスはあるのか
- 評価はマネージャーではうまく判断できないから人事部門が行っているとのことだが、では人事部門の分析の客観性はどう担保しているのか
- 分析というのは具体的に何をしているのだろうか。RCTぽいことが多そうなのと、データでぶん殴るよりも考察が多くておもしろそう
5年ぐらい前の話なので変わっている部分もあるかもしれない。中の人にも話を聞いてみたいものだ。