データ分析とインテリジェンス

超予測者を目指すための一〇の心得

洞察力はどうやったら身に着けられるのか

データ分析プロセスの各フェーズはそれぞれが非常に大きい問題だ。その中でも「目的の決定」と「洞察」は掴みどころが無い。そのせいか書籍や資料もこの2つは他のフェーズに比べると非常に少ない。

そんな中、『超予測力』では”予測の正確性向上のために実施された訓練で伝えられた項目”として「超予測者を目指すための一〇の心得」を挙げている。洞察力を鍛えるのに参考になると思うのでここで紹介する。

超予測者を目指すための一〇の心得

  • トリアージ
  • 一見手に負えない問題は、手に負えるサブ問題に分割せよ
  • 外側と内側の視点の適度なバランスを保て
  • エビデンスに対する過少反応と過剰反応を避けよ
  • どんな問題でも自らと対立する見解を考えよ
  • 問題に応じて不確実性はできるだけ細かく予測しよう
  • 自信過少と自信過剰、慎重さと決断力の適度なバランスを見つけよう
  • 失敗したときは原因を検証する。ただし後知恵バイアスにはご用心
  • 仲間の最良の部分を引き出し、自分の最良の部分を引き出してもらおう
  • ミスをバランスよくかわして予測の自転車を乗りこなそう
  • 心得を絶対視しない

『超予測力』P375-386

どれも重要だけど

詳細は実際に書籍で読んでもらうとして、ではこの中で重要な項目はどれだろう。

どれも重要ではあるが、あえて選ぶとしたら他の書籍はあまり書いていない気がする「どんな問題でも自らと対立する見解を考えよ」だろうか。

人は見たいものを見て聞きたいことだけを聞くと言われる。自分の好むデータに捕らわれないためには自ら対立意見を探しに行くことが必要だ。

もっと恐ろしいのは、自分の考えが正しくなくても自信ある態度のおかげで評価されてしまえば自分を振り替えることも無くなることだ。

だからこそ、常に自分の考えとは違う視点からも物事を見るように心がけたい。

なおやってみるとわかるが、目の前にない情報を探しにいくのはかなりの負担。対立意見もさまざまで、その中には嘘や間違いが根拠として使われていることもある。それらを評価して見極めていくこともまた重要でそのためにはまた別のスキルが必要で・・・と果てしなく続く。

一番大事なこと

「このリストがあればあらゆる洞察が出来る!」なんてリストは多分存在しない。なので実は最後の「心得を絶対視しない」が一番大事なのかもしれない。

とはいえ心得や考え方のコレクションだけしていてもしょうがなく、悩ましい限り。

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