データ分析とインテリジェンス

[データ整備/抽出] 使ってもらえるダッシュボードをつくろう

使い手を無視した商品は役に立たない

使われないダッシュボードを作ることで無駄な時間やコストをかけてしまうのは全体にとってマイナスでしかない。

そこで今回は「使ってもらえるダッシュボードを作るにはどうしたらいいのか」を考えてみる。

追記:「作った!→誰にも使われない!!」の直行便をだいぶ減らせるのでは、という話。長期的にとか管理どうするのとかはまた別。

作る前にダッシュボードを使う人に「何が知りたいのか」を聞く

自分の体験からすると、ダッシュボードを作っても使われない原因の大半は「ダッシュボードを使う人のニーズに合っていない」だ。さらにその理由を探ると「何を知りたいのか聞いていない」か「作って欲しいと言われたのでそのまま作った」のどちらかに行きつく。

共通しているのはダッシュボードを作っても知りたいことにたどり着かないことだ。これでは使いようがない。

なので、まずとにかくダッシュボードを使う人に「何が知りたいか」「どんな使い方をするか」を聞く。その上で「知りたいことのためにどんなデータが必要か」を考える。もしかしたらダッシュボードを作る必要はないかもしれない。

それと「こういったダッシュボードが欲しい」と出てきても真に受けないこと。「あったらいい」ばかり聞いて時間をかけて作っても見るのはその時だけだ。

動作は軽いほど良い

とにかく動作を軽くすること。使い手の立場からするとダッシュボードを使って不満を感じる第一位は「動作が遅い・重い」だ。たまに見るだけならともかく、度々見る必要があるとこの重さはストレスにしかならない。

すぐに見るのをやめてしまうし、他にデータを入手する手段があればダッシュボードは使われなくなる。使い続けているとしても他に方法がないから使っているだけで実際には不満が溜まっている。

軽くするのに一番効果があるのはBIではデータを加工しないでデータマートを作るだと思うがどうだろうか。

表示するデータを分ける・絞り込む

1つのダッシュボードに表示するデータは最小限に絞り込む。1つにするのが一番良いがどうしてもというなら多くても5つぐらいだろう(どれぐらいが限界なのかは学術的な考察があるかもしれない)。フィルターもできるだけ少なくする。

同時にたくさんの指標は見られない。1つのダッシュボードに何十もの指標があっても主に使われるのはその一部だけだ。全部詰め込んで見づらくなるなら最初からいくつかのダッシュボードに分けたほうがいい。

たくさんの人が汎用的に使えるようにあれもこれも見られたらうれしいだろうと気を回しているつもりでも、使い手にとってはデメリットになっているかもしれない。

ダッシュボードが増えると管理が面倒になってしまうのはたしかだ。なので全部作ろうとせずに優先順位を付けてもらいダッシュボードにするのは重要なものだけに絞る。残りは必要になったらひとまずアドホックに対応するようにするといい。追加で要望が来ることの方が少ないのでだいたいそれで済む。本当に必要ならそのうち依頼がくる。

うまくやれるかは全員の問題

どうがんばってもゼロにはできないが、これで「ダッシュボードを作ったのに使われない」と嘆くはめになることはかなり減るはずだ。

ところで、この記事を読んだ人は「 打ち合わせの進め方と取るべき合意と同じことを言っている気がする」と思ったかもしれない。それは正しくて、ダッシュボードを作るのは抽出の仕事なので必要な事を聞いて使いやすいようにアウトプットを作る点では全く同じ。そこに多少ダッシュボードならではの事情が加わっただけ。

あと無駄なことをしないためにはダッシュボードを作る抽出側だけでなく、データを使う分析側にも注意が必要だ。今度はダッシュボードを作ってもらう側として気を付けていることもまとめよう。

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カテゴリー:データ整備