[GA4+BigQuery] 「BigQueryだけにする」べきか検討する
GA4+BiqQueryありきで考えなくていい
GAの導入とBigQueryの連携は簡単にできてデータはすぐ溜まる。だから様々な分析が出来て何でもわかる、とはならない。
BigQueryを使うならUIとは併用しないほうがいいのではで書いたようにUIとの併用は避けた方がいいので、ここでは「UIを使わずにBiqQueryだけでGA4のデータを使うか」を検討する材料を考えてみよう。
BigQueryだけにするかを検討する際の項目
他のデータと連携させる必要があるか
まず最初に考えるべきはGA4と他のデータとの連携をさせるかどうかだろう。
もちろん単体で使う場合でもBigQueryなら集計の定義を自分で決められるし、UIにはないデータを作ることもできるので連携させなくてもBigQueryだけにするメリットはある。
ただ個人的には他データとの連携がされることが一番の魅力であり、GA単体で使うならUIだけでもいいのではないかと思っている。
整備ができる人がいるか
他データとの連携はもちろん単体で使うにしても連携されたデータを使いやすく整理する必要がある。
データはあるから後はSQLが書ければ十分だと思っていたら認識不足。整備しないでも使えないことは無いが効率が悪いし最低限のことだけしかしないのであればBigQueryを使う意味はあまりない。
投入されるリソースに対して効果が見込めるか
立ち上げたばかりのサービスやサイトでは見るべき値はさほどなく分析に時間を当てても効果が薄い。なのでたくさん整備をしても使いどころがない。他に優先すべきことがあるならそちらを先にやるべきだ。
追加投入できるリソースはあるか
顧客や売上といった様々なデータを使っているのであればそこにさらにGA4のデータが増える。ただ増えるだけでなくデータの連携をしようとすればどう連携するのかをそれぞれのデータ間で決めて実装することになる。
さらにすでにサーバーログや別のツールを使って集計していたのであればGA4との整合を調べ、データを入れ替えるならば既成クエリへの影響やダッシュボードの作り直しの仕事も増える。
ということはそこに充てるリソースが必要で、現状の仕事が回っていないのであれば新しいデータに対応することがずっと後になってしまうかもしれない。
本当に必要なことは何かを考える
「先に基盤を作って整備おかないとデータ活用が出来ない」は正しいが、「先に基盤だけ作っても使われない」もまた正しい。本当に必要なことが何かを考え、何をしないかを選ぶこともデータ活用」の仕事の1つだ。
GA4+BigQueryのまとめ